花園町の家

 

概要

花園町の家内観

花園町の家は敷地が大きいが、厳しい条件が幾つかあり実際に建てられる範囲は狭く、プランニングに苦労した。 条件は、池を活かす、庭石にあたらない、藤の木を生かす、お爺さん(故人)の書斎を残す、2台分の車庫をビルトインする、である。 「藤の木を生かす」だけがどうしようもなく移植した。

上の写真は2階の居間であるが、1階の居間は和室との間に、和室への入り口のための廊下がある。独立した和室である。 しかし4人の息子さん家族が一同に集まると狭い。そこで、ワンルームにできるようにした。
和室の2間の仕切りを1間の襖と1間の壁風ケンドン式にし、開放できるようにした。居間も同様であるが、出入り口は引き違い框戸である。 2間の2面を開放すると10帖の和室、廊下、居間が27.5帖の広い1部屋になる。

屋根は勾配型(切り妻屋根)無落雪屋根のマキタ式スノーストッパールーフ方式である。 縦にジョイントがある立平葺きを横にし、雪の落下を防ぐ。
外壁には、耐力壁のダイライトが貼られ、その上にタイベックが貼られモルタルが塗られている。 ボード気密工法なのでダイライトの継ぎ目や、構造材値の接合部に気密テープが貼られている。

20数年前の能代の大地震で壊れた家の壁が、モルタル塗りの場合はほとんどの土台周りの木材が腐れていた。 神戸の巨大地震でもそうだった。それで倒壊し、被害が大きかった。 能代の大地震以来モルタル塗りはしなかった。腐れなければ工夫された木造建築は地震に強い。 通気工法や基礎断熱材の家は木材が乾燥し腐れる心配は少ない。 通気工法がない頃は、湿気のあるモルタルが木材の構造材に密着し木材が腐れる事が多かったが、通気層によってモルタルが直接構造材の接する事がなくなった。 現在では通気工法+モルタル塗りをしている。

和室:井・床柱・床框・落し掛けが秋田天杉 、壁は珪藻土。
居間:天井:秋田杉純白、床:ナラ無垢、壁:プラスター

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