藤里の家

同じ敷地内で仮住まいをする

 

概要

藤里の家外観

既存の建物の1/3を残し、新しい家が出来るまで仮住まいとして利用したいという施主の要望があった。 広い敷地だが、蔵、倉庫、車庫、既存の家屋があり、その中で仮住まいしながら、家を建てるにはどうしたら一番良いかとの相談だった。 80坪の既存住宅は全部解体するが、新しく家ができるまでの住む部分を最低限残し、新築部分に入居後、残りを解体する。 当初の大きな課題の一つは、既存住宅や蔵・車庫・物置との関連と高低差と堆雪空間を考え、どう配置するかであった。 検討の末、新築部分はできる限り、仮住まいとして残した既存住宅側に寄せることになった。

地盤調査の方も見え、スウェーデン式の地盤調査を行った。50cm下は固い地盤だと聞いた。 白神山地の山麓なので多雪地帯である。基礎の立ち上がりが高く3尺である。 3角屋根から落ちた雪がたまって1階の庇につくのを嫌って、大屋根部分の軒下の高さは4.8mにしている。 熱損失係数Q値は0.79w/m2K。相当床面積261m2。大きな家だが、暖房灯油消費量808リットル/1冬。東京であれば146リットルですむ。 この値は、熱交換換気システムの熱効率が90%で消費電力が日本のと比べ半分少ないスティーベルを使用したことに因る。 熱損失係数が1W/m2K前後になってくると、換気の熱損失の割合が相対的に大きくなってくる。 熱交換換気システムの熱効率が90%を使わないと熱損失係数が1W/m2Kを切る事が難しい。 藤里の家を第3種の換気にすると、熱損失係数は1,16W/m2Kで灯油の消費量が808リットル。 スティーベルでは、熱損失係数は0.80W/m2Kで灯油の消費量が1,620リットル。 この差は大きい。

断熱材は屋根に垂木充填厚さ300mm、外壁に付加断熱厚さ150mm、の16k細繊維グラスウールを使用した。 窓はLow-EアルゴンガスペアガラスPVCサッシである。 勝手口の周りは、基礎の立ち上がりと土間コンクリートの間に断熱材を設置しない。 シロアリの被害は100件に1戸ほどだが、この部分の断熱材がシロアリの食害にあっている。そうした場合でも土台などの本体に被害はない。 最近では耐蟻性の断熱材を使っている。

主な性能は下記の通りです。

屋根垂木
充填300mm
付加150mm
樹脂サッシ アルゴンガス入り Low-Eペア
換気
スティーベル
熱損失係数Q値
0.75W/m2K

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