2.断熱・気密住宅か、自然・伝統住宅
●誤解される高断熱・高気密住宅
 何時の時代も、流行があり、大波が打ち寄せては引き、うつろいが早い。高断熱・高 気密は、当たり前だ、使い古されている、環境ホルモン・化学物質過敏症などの室内空 気汚染の元凶だ、これからは自然住宅だ、伝統建築だ、と頭の上を大波がかぶさってい る。果たしてそうであろうか、少なくとも北国・寒冷地の我々にはそうは思えない。北 国・寒冷地では高断熱・高気密・全室暖房・計画換気住宅は必然性がある。  自然な素材を使用した住宅や伝統建築は、健康な住宅であり、エコロジー(環境共生) やバウビオロギーでもあると唱える人たちがいる。確かにそうだろうが、健康な住宅や エコロジー(環境共生)やバウビオロギーのすべてが、自然な素材を使用した住宅や伝 統建築であるのみとは限らない。健康な住宅やエコロジー(環境共生)やバウビオロギ ーの一つに高断熱・高気密住宅がある。  自然住宅・伝統建築を提唱する人たちは高断熱・高気密住宅を誤解している。赤地学 ・金谷年展の著作「世界で一番住みたい家」のなかで、エコロジー建築家相良昭典は「 今の高気密住宅は、ペットボトルのなかに換気扇をつけて生活しているようなものです。 これでは自然界から離れた情緒不安定な状態になるので、身体に悪い影響を与えて当然 です。高断熱・中気密で自然換気の住宅の造りが、生命体としての人間を考えれば自然 なのです。」といい、東京大学地球環境工学寄付講座教授の柳沢幸雄は「すかすかの住 宅にすれば、室内の環境汚染を防ぐことができる。断熱や省エネルギーとのジレンマの なかで、如何に通気性能の高い住宅を実現するか。化学物質過敏症の根本的な解決はこ の方法しかないように思われます。」という。  フリージャーナリストの郡司和夫の著作「新築病」(現代書館)のなかでは「高気密 ・高断熱住宅がアレルギー性疾患の原因に」の項目で「高気密・高断熱を謳い文句にし た住宅でないと良質の住宅でないような風潮が最近ある。しかし、住宅というのは本来、 極端な気密性は問題なのである。人が住まない家は傷みやすいとよく言われるが、これ も、人の出入りがないため家屋内の空気が澱み、湿気が溜まってしまうからだ。  高気密・高断熱で使われるのは、グラスウールだ。これを外壁と内壁の間にびっちり と埋め込む。このグラスウールは施工直後は、断熱性能を発揮するのだが、時間が経過 するうちに、水分を吸った重みで下にずり落ちてくる。そうなると、上部のほうは、す かすかな状態になり、天井に近い部分では容易に結露ができてしまう。  木造住宅で高気密・高断熱を謳い文句にしている住宅は要注意である。木造住宅の最 大の利点は“家が呼吸する”ことである。木材は伐採され住宅の一部に使用されてから も生き続けるのである。それなのに、グラスウールでわざわざ高気密・高断熱にするの だからおかしい。しかも、グラスウールで結露が出やすくなってしまう。  結露とは、空気が壁や窓ガラスなどの冷たい面に触れて温度が下がり、空気中の水分 が水滴となって現われるもので、湿度が60%を超えると発生しやすくなる。結露した 水は建材や壁紙を傷めるだけでなく、アレルギー性疾患の原因のひとつでもあるカビの 発生をまねく。」と甚だしい誤解である。誤解というより、まったくの資料収集の努力 不足、勉強不足でありお恥ずかしい限りである。  「人の出入りがないため家屋内の空気が澱み、湿気が溜まってしまうからだ。」は普 通の家はそうなのだが、高断熱・高気密住宅は常時計画換気をおこなっているから、人 が居ようと居まいと、こんなことは起こり得ない。最近の高断熱・高気密は動力に電気 を使用する計画換気ばかりでなく、自然換気による計画換気が増えてきているから、気 まぐれな換気に頼る自然住宅の人たちにとっても参考になるだろう。  「このグラスウールは施工直後は、断熱性能を発揮するのだが、時間が経過するうち に、水分を吸った重みで下にずり落ちてくる。そうなると、上部のほうは、すかすかな 状態になり、天井に近い部分では容易に結露ができてしまう。」のような住宅は高断熱 ・高気密住宅とはいわない。このような結露する住宅はエコロジー建築家相良昭典が勧 めるところの高断熱(相良のレベルでは中断熱と思うのだが)・中気密で自然換気の住 宅の造りである。グラスウールが「水分を吸った重みで下にずり落ちてくる。」は中途 半端な断熱と気密の施工によって外壁の中で内部結露がおこるのであり、高断熱・高気 密住宅では結露しない。下にずり落ちてくるグラスウールも、高断熱・高気密住宅が普 及される以前の密度が8kgや10kgの袋入りのものが出回っていた時期の話である。  「木造住宅の最大の利点は“家が呼吸する”ことである。木材は伐採され住宅の一部 に使用されてからも生き続けるのである。それなのに、グラスウールでわざわざ高気密 ・高断熱にするのだからおかしい。」については、高気密・高断熱住宅は呼吸している。 呼吸は、いらないものを排除しながら必要なものを体内に吸って、体内から吐き出され たいらないものを排出することである。外壁を構成する防湿層、透湿・防風・防水層、 通気・等圧空間層が生き物のように相互にバランスを保ちながら呼吸している。壁の中 の木材は呼吸によって大気中での平衡含水率の12%前後と乾燥が持続し腐朽のおそれ がない。  「結露とは、空気が壁や窓ガラスなどの冷たい面に触れて温度が下がり、空気中の水 分が水滴となって現われるもので、湿度が60%を超えると発生しやすくなる。」につ いては、結露に関してここまで理解しているのだから、もう少し思考を深くして欲しい。 結露は水分の量(水蒸気の量、絶対湿度)と温度によってできる。  質にもよるのだろうが、本を出版し、人々に情報を与え役割が大きいジャーナリスト や学者がここまで高断熱・高気密を理解していないことは、我々側にも問題があるよう に思われる。今までの高断熱・高気密住宅の理論と実践と結果の情報を余裕がなく常時 提供してこれなかった。「木造住宅で高気密・高断熱を謳い文句にしている住宅」がこ れほどまでに氾濫していながら、基本を押さえたテキストがない。一般の人たちが気軽 に手に取れ、読め、知れる、高断熱・高気密住宅の適切なまとまった本がない。  また専門誌建築知識の98年9月号の特集失敗しない「健康住宅緊急」マニュアルに 記載されている例の国立名古屋病院の深谷元継が「こんなに危険な日本の住宅」の項目 で述べているのをあげる。「シックハウス症候群。96年9月にそれまでの隙間風の多 い家を建て替えて入居した。97年2月から左右両腕に紅斑出現。3月から鼻詰まり、 鼻出血、車酔い、鼻や喉の乾きなどに悩まされるようになった。住宅は高気密高断熱計 画換気住宅。樹脂サッシ・ペアガラスも使用。化学物質調査は、ホルムアルデヒドが1 階居間0.07ppm,1階物入れ0.63ppm,など。VOCについても1階物入 れでキシレン0.29ppmなど高値。物入れは高気密の内部にある。にもかかわらず、 ここはむき出しの合板で仕上げられており、ドアを開けるとむっとするほどの臭いであ った。この事例で問題なのは、高気密高断熱住宅で自然換気が期待できないにもかかわ らず、内部で合板を使用した点にある。これら新しい理念に基づいたハイテク住宅は発 展途上にある。設計者が予想しえなかった問題がこれから発生するだろう。」  ここにあげられている「住宅は高気密高断熱計画換気住宅」の計画換気の程度を知り たい。高断熱・高気密・全室暖房・計画換気の四つの要素がバランス良く保たれなけれ ばならないのだが、計画換気が上手く機能しているのだろうか。  高気密住宅だから化学物質過敏症やシックハウスになるとは限らない。気密を考慮し ない、50mm断熱材に一重のアルミサッシを使用しただけの住宅でも、化学物質過敏 症やシックハウスがある。新建材の使用量、施工時期、入居時期、住まい手のそれぞれ の体質、コンディション、生活の仕方などの要素が複雑に絡んでいる。 市民の建築と伝統建築  ・伝統建築にすすまないのは  私が目指しているのは大多数の市民の家の品質の向上や底上げである。坪単価も地域 によって多少の差があるが、45〜55万円程度のところであろう。特に、北国・寒冷 地を中心にしている。これまでの家づくりの発信地は、南の京都や東京からで、北国・ 寒冷地の家づくりについては考えられなかった。それを、地域では地域に適合した家づ くりをすることが、私の考え方である。長い歴史に積み重ねられた伝統建築は学ぶとこ ろが多く家づくりに参考になる。涼しく住まう、構造、耐久性を考えると、合理的でデ ザインが洗練された伝統建築の考え方や手法に戻ってしまう。もうすでにほとんどが完 成されているのだ。しかし、北国・寒冷地では地域に適合した伝統建築があまりにも少 ない。寒さ、都市型の音、防犯、空気質を考慮したシェルター型の考え方について、持 続した伝統をもっていない。この課題は避けてとおれず、現在進行形と未来形なのだ。  ・伝統建築は果たして市民の家か?  長い歴史を生き抜いた伝統建築は素晴らしい建築である。伝統建築と呼ばれるものは、 寺や神社、豊かな豪農、豪商、中流・上流の武士が住んだ堂々たる家屋である。しかし、 大多数の庶民の家は殆ど残っていない。残れるものでも、残されるものでもなく、朽ち 果てればそのまま土に帰っていた歴史の連続であった。いつの時代も庶民は貧しかった、 動物にちかい生活であった。西欧だって植民地政策、産業革命以前は領主や貴族の城郭 都市以外の農民や職人は動物に毛が生えたようなものだった。   庶民の家で現在みられるのは、屋外博物館や博物館内部に復元された、足軽長屋や町 民の長屋などである。真っ暗で6畳一間に出入口のみ。炊事場や井戸や便所は屋外で共 同であった。博物館のは良く手入れされていて、本来のみすぼらしさを想像できにくい。 田舎の農家だって、ほとんどは水呑百姓で生活に困窮し、茅葺きというよりは、草で葺 いた小さな粗末な小屋に近いものであった。当時の朽ちている様を見られれば、歴史の 残酷さが知れる。こうした有様は戦後の直後まで続いていた。  40代後半以上の人は、記憶を集中して当時を思い出すことができよう。そんなこと から、豊かになった現在とはいえ、大多数の市民は、伝統建築にかつて住んだこともな いし、端からたいそうな伝統建築に住まうことはできない。   ・伝統建築は果たして健康自然住宅なのか?  庶民の家といわないまでも、豊かな豪農、豪商、中流・上流の武士が住んだ伝統建築 家屋には、暖房の考え方はなく、暖は煙突のない囲炉裏や火鉢などの採暖であった。暖 房とは室、房、あるいは空間全体を暖めることである。庶民の隙間風だらけの家屋であ っても、狭い室内での囲炉裏や火鉢の採暖は一酸化ガス中毒や火災の事故が危険であっ た。豊かな広い伝統建築家屋でも、煙突のない採暖では煙く、呼吸器系の病や眼病が多 かった。煙は人体に良くなくても、食物の乾燥、燻煙で長期保存に役だったり、茅葺き 屋根の耐久性を増していた。  戦前、戦後の直後までは、大自然の寒さと雪の重荷は当然のごとく同化するものであ った。庶民は重労働でしょっぱい物を食べ、癒しに深酒をし、体がガン細胞におかされ るまえに、ヒートショックとあいまって脳卒中や貧しさなどで、随分と早く土に帰って いた。自然の摂理と人間の階級社会の中で搾取され弱い者は衰弱し動物が死んでいくよ うに当たり前に死んでいった。現在、自然住宅といわれる人たちがつくっている、伝統 建築はこうした庶民の住居ではない。大多数の庶民の住居の流れからは逸脱したもので ある。上・中流武士や豪農、豪商の極一部の人たちの住居である。生産エネルギーが集 中した富める国といわれる日本の国民でさえ贅沢な伝統建築に皆住めるものではない。 途端に日本や地球の資源が破綻してしまう。  ・伝統建築は正義なのか    そうしたなかで、自然住宅・伝統建築は極少数の一部の金と暇にまかせた趣味人の家 をつくりたい人には打って付けである。しかしこの傾向が主流となったり、標準になる ことはない。金と暇がある極少数の人々に限られる。大多数の国民や庶民がそれをもっ たら大変だ。サイクルをバランス良く考えられた限られた量であれば自然素材は地球に やさしいが、大多数の国民や庶民が満足する膨大な量になると、地球や地域の環境を破 壊してしまう。大多数の国民や庶民が我慢することで伝統建築は成り立ってきたが有り 難いことに、大多数の市民にはお金も暇もない。  木舞の土塗り壁の伝統建築住宅が100万円/坪の50坪の大きさで5,000万円、 外構が250万円、諸経費が250万円、30万円/坪の伝統建築の良さが生きる広さ の土地が100坪で3,000万円、計8,500万円かかる。これを建てられるのは 25年支払いで年収2050万円の人でなければならない。月41万円の支払いになる。 東京などの大都会では年収が2,000万円を超える人は数多くいるだろうが、木舞の 土塗り壁の伝統建築住宅は、その良さのバランスを大都市住宅地の中で保てるのだろう か。ブラックユーモアである。  田舎では年収が2,000万円を超える人はそうはいない。夫婦で勤務医の2人分弱 の年収にあたる。医院経営の医者なら年収が6,000万円ほどであるが、住宅が12 0万円/坪で80坪の大きさで9,600万円万円、外構が500万円、諸経費が25 0万円、30万円/坪の伝統建築の良さが生きる土地が150坪の広さで4,500万 円、計14,850万円かかる。この金額では医院経営の医者でも厳しい。  このような金額をみると、伝統建築は庶民にとって、夢のまた夢である。木舞の土塗 り壁の伝統建築は80万円/坪でつくったという人はいる。しかし、それはイレギュラ ーであって、施工金額を強引に押し下げたりで、職人などの関連業種が犠牲にされ泣か されている。 高断熱・高気密住宅の歴史と現状  高断熱・高気密住宅が北海道に登場して20年ほど、内地では15年ほどになろうか。 北国・寒冷地では、地域特性に適合した高断熱・高気密工法は生まれる時期に、生まれ るべくして生まれ、普及していった。暖かく、しかも省エネルギーで、耐久性があり長 持ちし、換気が有効で空気質が良い。  これからもまだまだ考えられることがいっぱいあり、現在進行形であり、未来形であ る。今日的な課題の、建築資材の低生産エネルギー、物流低エネルギー、建築時低生産 エネルギー、再利用、リサイクル、廃棄などの環境に負荷がかからないエコロジーの課 題、環境ホルモン・化学物質過敏症などの人間に負荷がかからないバウビオロギーの課 題などである。  20年ほど前いわゆる高断熱高気密住宅が登場するまでは、古くは京都の、近代・現 代では東京のいわば、南方系の、夏季の蒸し暑さを考慮した開放型の住宅づくりであっ た。北国・寒冷地の先人たちは南方系開放型の住居を多少工夫する程度で、寒さと雪を 重荷に感じながら長い冬を自然と同化して暮らしていたという。そこには明るさも豊か さもなかった。やがて迎える高度経済成長で日本全体が豊かさを増しつつあっても北国 ・寒冷地の多くは相変わらず冬の寒さと雪で生産活動は著しく停滞し、肉体的にも大き な負担がかかり、寒さと雪と辺境におびえ劣等感が残っていた。住宅はというばアルミ サッシの2重窓や断熱材が使用され寒さ対策がある程度考えられてきたがまだまだお粗 末なものであった。  その後の、高断熱高気密の思考と文化は、北国・寒冷地の寒さと雪及び南方系の思考 と生活文化からの開放であった。例えるならば、想像力豊かな多神教のケルト文化が底 流にあるアイルランド人が、一神教のキリスト教の英国から独立し開放された精神的、 文化的状況に等しい。  ・呼吸し、結露を防ぎ、木部は乾燥する= 家屋の長寿命・高耐久を生む  省エネルギーと換気計画は今日的課題である。新たな化学物質過敏症や環境ホルモン の問題でも換気が重要視されている。高断熱・高気密・全室暖房・計画換気住宅は、中 途半端な気密と断熱による床下・土台周りの木材がナミダタケなどによって腐り、その 腐朽対策から、生まれてもいる。  外壁や屋根断熱の屋根部分では、室内側に防湿・気密層、外部側に透湿層と通気層を 設け、壁体内の結露と高湿度を防ぎ、壁体内を乾燥状態に保つ。防湿層は室内の調理、 洗濯、入浴、人体などの生活から生まれるの水蒸気を壁体内に入れない役目を果たし、 透湿層は壁体内に入った水蒸気を通気層は吐き出す。通気層は外壁と屋根に全面あり、 外壁の下端から外気が入り外壁の通気層、屋根の通気層を通り、屋根の天辺の棟換気か ら排出される。冬季は結露防止と壁体内乾燥、夏季は外壁と屋根が日射の熱せられた熱 を排出する役目と壁体内乾燥の役目を果たしている。  これだけでは、壁体内の結露や高湿度を防ぐことはできない。同じ水蒸気量(絶対湿 度)であっても気温が下がれば、湿度(相対湿度)は上がり、湿気る。水蒸気にはパス カルの原理のような圧力があり、どの空間でも同じ水蒸気圧になろうとする。住居の中 では、暖かい居間と寒い北側の寝室は内壁やドアの隙間などを透して同じ水蒸気圧にな ろうとする。居間と寝室は同じ水蒸気量(絶対湿度)であれば、暖かい居間は乾燥し( 相対湿度)寒い北側の寝室は湿度(相対湿度)が高くなる。  寒い北側の寝室の外壁の温度はさらに下がり、飽和点より下がると壁体内が内部結露 する。寝室は壁面が表面結露したり湿度がたかくなる。内部結露や表面結露の計算をし てみると良く理解できる。  人体の汗をたっぷり吸った布団が入っている押入なども結露してしまう。タンスの裏 側の外部側の壁も結露しやすい。未だに、多くの方が経験済みで悩んでいることと思わ れる。結露しないためには、室温や壁体内温度を露点温度以上に保つことが必要である。 ということは、地域差があるが、家屋の中で室温をだいたい最低13度前後以上にする ことである。これは、従来の家屋では困難で、木造であっても、コンクリート造であっ ても、鉄骨造であってもほとんどが結露する。  バランス良く考えられた高断熱・高気密・全室暖房・計画換気住宅以外は結露したり、 湿気がたかくなっている。結露の相談や苦情はすこぶる多い。そんな所に黴が発生し、 ダニも繁殖する。喘息やアトピーなどのアレルギーの原因となっている。  木部が結露したり、湿度がたかいと腐朽し、家屋の寿命が著しく短命になる。付け刃 で乾燥剤や乾燥機を使っても、無限にある水蒸気に対してざるのような家屋では効果が さして上がらない。  床下や土台などの木部が乾燥することによって、防腐・防蟻剤処理をしなくても、腐 朽しにくく、白蟻の被害も受けにくく、耐久性が著しく増す。暖房する地域では、こう した考え方をもって初めて、人間や地球に負荷が少なく50年、100年保つ木造住宅 が可能になった。