BLOG

木板の耐候性

構造・構法-経年変化-木材/研修・鑑賞・スタディ

2024.11.19

11月10日に国際教養大学を見学した。
西方設計と設計チーム木が設計した学生宿舎は
築17年と築11年になった。

そろそろメンテナンスを考えなければならない。
コスト最優先だったので基礎高さ(床高さ)が450mmと低い。
コンクリート舗装があるところは板貼の木口が更に低くく、
雨水や湿度が沁み込みやすい。
その条件下での腐朽菌の発生で、部分的に、特に出角部分が傷んでいる。
西方設計の標準基礎高さは600mmに高くなっていて、
雨水や湿度が沁み込みにくくなっている。
木材の腐りやすい白太部分を除き耐久性がある赤見のみの赤ナマハゲ秋田杉を使っている。

学内の他の設計事務所の外出っ張りが大きい水切りや庇の上の1mほどの高さ部分を張り替えている。
西方設計では水切りは出っ張りを少なく又はなくし、庇も少なくしている。


板貼外装の腐朽対策
板貼の木口が地面から距離があり、雨水や湿気が染み込むにくく腐朽の恐れが少ない。
土台水切りや土庇がなく、板貼の木口から雨水や湿気が染み込むにくく腐朽の恐れが少ない。
腐朽しやすい白太を使用せず、赤見のみの赤ナマハゲ秋田杉を使い腐朽の恐れが少ない。

Loading..