沖縄だけでなく樺太でも地上戦があった。
それも、敗戦後の7日間だった。

25年前に亡くなった父は、敗戦の5年後に樺太から日本（故郷）に内地引き揚げできた。
1928年昭和3年生まれなので徴兵されなかった。
東北の片田舎に8人兄弟の末っ子として生まれ、尋常小学校を出て樺太の鉄道で働いた。

敗戦後も直ぐには引き揚げることができなくそのまま鉄道員だった。
ロシア人だけでは汽車を動かせなく、鉄道員として残留され引き揚げが遅くなった。
シベリア抑留などのようにつらいことはなく優遇されたと、父から聞いていたのだが、本当だろうか。
「樺太地上戦　終戦後7日間の悲劇」を読んだ内容からである。
敗戦後の樺太での生活の種々の話を聞きたかったが、25年前に心筋梗塞で69歳で急に亡くなった。