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ユーカリが丘パッシブハウス

住宅-ユーカリが丘パッシブハウス

2022.08.06

ユーカリが丘の家はパッシブハウス認定書を待つのみになった。

平屋で89.43m2のパッシブハウスになりにくい小さな家ですが、南面のファサードは外からも内からも太陽を意識したパッシブハウスの顔になっています。

建設地は佐倉市でしたが、PHPPに気象データはなく、近くの東京と水戸の気象データ入力での検討でした。東京はヒートアイランドで大阪並みの気象条件で蒸暑地型(冷房・除湿)であり、年間冷房需要を満たすのに重点が置かれましたが、佐倉市は冬型(暖房)の気候となるため、年間冷房需の数値を満たすと共に年間暖房需要を満たす必要がありました。

年間暖房需要を満たすのに、南面に日射取得が大きい大開口を設け外付ブラインドで日射調整を行います。また外付ブラインドは日射遮蔽ができ年間冷房需を軽減します。年間冷房需の低減は他に基礎底盤下の冷地熱を利用できるように適切な断熱材の厚さをPHPPで求めました。夏型にすると冬型が成り立たなく、冬型にすると夏型が成り立たないという矛盾する両要素をバランス良くまとめることができました。
両方をクリアするようにスマートウィンを使った大開口部調整、熱橋の少ない納まりの検討、給気式冷暖房全館空調のZhender Comfohomeの採用等、試みが満載の住宅でした。

設計:西方設計
施工:オクタ

居間から南面の大開口部を見る。
大窓のヘーベシーベは佐藤の窓スマートウィン。
FIX窓は現場製作。

給気冷暖房換気システム図。換気と冷暖房機エアコンが一体になっている。

PHPPシミュレーション
Q値 :1.21W/m2・K(有効床面積で算定)
UA値:0.274W/m2・K
暖房需要:8.14Wh/m2(PH認定基準)
冷房需要:21.32kWh/m2(PH認定基準)
計算用
C値 :0.4cm2/m2

屋根:EPSt100mm+セルロースファイバー400mm
外壁:
EPSt150mm+セルロースファイバー120mm(南面)
EPSt100mm+セルロースファイバー120mm(北東西面)
基礎断熱:
立上り:防蟻EPS立上75mm+防蟻EPS立上75mm(南面)
立上り:防蟻EPS立上75mm+防蟻EPS立上50mm(北東西面)
底盤:防蟻EPS全面75mm(共通)

窓:SmartWin、造作FIX

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