昨日4月18日のSAREXのワークショップの講師は山辺さんだった。
演題は「能登地震と工務店の構造力」。
最近の熊本や能登の地震を見ると、
大破や倒壊・崩壊の建物は古い建物や地盤の変形が原因と考えている。
古い建物はしょうがないが、最近の建物は軸組が耐震になっているので被害が少ない。
それでも被害を受けているのは液状化や地盤の変形によるものだ。
この状況は如何ともし難たい。
大地が裂け建物が股裂きにあっている。
大地が斜めになっている。
どう対応しようか。
山辺さんのワークショップから方向性がみえてきた。
下のグラフ資料は
2016熊本地震の年代別被害状況のグラフで、
2000年以降の築造の建物の被害はかなり少なくなっている。
木造軸組の耐震化が役立っている。
下の資料は41年前の1983年の日本海中部地震である。
わたしが在住している能代である。
地面が動き、変形してしまっている。
これでは事前にどうしようもない対処でない。
できることは、その後に最小限の費用で修復することである。
対処は地震の事後の被害に合わせ基礎や上屋の曳家・揚屋・家直しになる。
こうした被害の場合はベタ基礎が有利と山辺さんが言われた。
私もそう思う。
41年前の1983年の日本海中部地震の被害住宅を、
揚屋し、布基礎を解体し、布基礎を新たにつくり、家屋を基礎の上に降ろし、家直しをした2件の経験がある。
最近は築32年の地盤沈下した家を改修をした。
130mmの高低差になっていた
ベタ基礎であり、土台から上の木軸をジャッキアップした。
今後は如何に修復しやすいベタ基礎を開発することが必要である。
昨秋は内水浸水した家の改修をしたが、浸水の被害が少ない基礎づくりの必要を感じた。
下の資料は傾斜建物の修復工法である。