真っ白い壁というと真っ青な空を背景にしたサントリーニ島である。
日射熱が強烈な地中海では白が遮熱効果が大きい。
それは都城の田中さんの所で、実際とパッシブハウスのシミュレーションPHPPで実証済みだ。
夏の冷房負荷を少なくするには白くした方の効果が絶大である。
サントリーニ島では理にかなうが、
それに反して、日射が極めて少ないアイラ島の建物の壁が白いのが疑問だった。
アイラ島の建物の壁が白いのにガッテンが行かなかった。
それを解決できたのが村上春樹の本だった。
村上春樹はどうでも良いのだが、
読もうと思ったのが、
一つ目は、ジャズのセロニアス・モンクについての本だった。
モンクの曲、ピアノはシンプルなのだが、村上の文章は装飾が多く耐えられなかった。
二つ目は、ノモンハン事件事の内モンゴル捕虜収容所の状況、情報機関の上級諜報員が受けた生皮剥ぎ拷問である。
それがどうした、内モンゴルでは羊の生皮剥ぎは職業だろう。
三つ目は、アイラ島のシングルモルトの本だった。
アイラ島でのシングルモルト蒸溜所では6月7月は製造に適さない時期なので、
仕事がない時期に、建物の外壁の補修に漆喰を塗るのだと書かれていた。
嘘か本当か知らないけれど、なるほどと思った。
曇天の中でも、淡い光が漆喰の真っ白に反射した光は明るい。
救われる。
アイラ島、ラガーヴーリン蒸溜所。
ラフロイグ蒸溜所。
ボウモアのある街並み。
ストイックな美しさがある。
地中海のサントリーニ島