スコットランドのアイラ島の
白い街ボウモア。
ここにシングルモルトのボウモア蒸留所がある。
ほとんどの建物の外壁は漆喰の白だ。
私にとっては謎だった。
地中海のミコノス島なら真っ青な海と空に真っ白は映える。
日熱射を反射し室内は涼しいだろう。
鉛色の曇天続きのアイラ島ではミコノス島のように日熱射を反射する必要はない。
旅して分かった。
鉛色の曇天の中で真っ白の街は「あかるさ=明度」がある。
毎日の鬱陶しい鉛色の曇天から救われる。
屋根は天然スレートである。
屋根の天然スレートの濃いグレーと壁は漆喰の真っ白。
壁は石造に漆喰塗り。
繋ぎになる海藻がいっぱいあるので漆喰なのか、プラスターなのか?
原料の石灰岩があるのか、貝の貝灰なのか。
空は鉛色。
モノトーンのシンプルな美しさだ。
毎日の鬱陶しい鉛色の曇天の日本海沿岸の街に参考になる。
家は3間半×3間半×総2階=24.5坪+ロフトだろうか。
慎ましやかである。
生活も慎ましやかであろう。
街は約250年は経っている。
これでいい、足しもしないし、引くもしない。
右に見えるのは海である。
街の地面は低くは海面から2mほどである。
海は穏やかなのだろうか。
日本海の冬の高さ5mほどの荒波に街は浸水してしまう。
ボウモア蒸留所はボウモアにある。
屋根葺き材は天然スレートがほとんど。