最近の読書。
戦前・戦中に何がそうなったのかシリーズ。
ゾルゲ事件は時代により、人により評価が違う。
今年はゾルゲ事件から80年目で各種の本が出版された。
極東だけのインテリジェンスでなく、
ヨーロッパ、ソ連、アメリカの広範囲な情報戦の見方に立っている。
現在の情報戦はアナログからデジタル媒体になっている。
一般人を含めた、主体な、情報戦である。
石原莞爾は満州事変をおこしながら東條に楯突き左遷させられたことの評価があること、
オカルトな性格や戦争犯罪人と思っていたが、
中身はよくわかっていなかった。
佐高信の「石原莞爾その虚飾」を読んでよく理解ができた。
南方の戦況を知るのは少なかったが、
大岡昇平の「俘虜記」を読んで、シベリア抑留とは随分と違うものだ。