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JIA東北建築大賞 大賞:大熊町立学び舎ゆめの森

見学建築・歴史・他

2025.03.18

現地審査の結果、大賞は「大熊町立学び舎ゆめの森」に決まった。
教育者側から「四角いプランはつまらない。」から三角形を基本とした自由な集合体になっている。
プレゼ時のプランや上空からの写真では三角が角々しくやけに目立ち他者の評判は良くなかった。
私は三角の角(隅)があるのが良いと思う。
真ん中にいる子供は心配ない、隅にいる子供は心配だが個性豊かである。
「学び舎ゆめの森」は角(隅)に居れる。居場所がある。
子供たちは土曜も日曜も学校に行きたいと言っているそうだ。

入り口から入るといきなりホールである。
一杯な本棚に囲まれている。
一瞬、本は読むことよりは、今流行りのインタリアのディスプレイなのかと思ったがそうではなかった。
本は場に即した内容の本がその場にある。
本を手に取りやすい接しやすい。
全体が図書室だ。
もうここで教育理念が表れている。

現在の大熊町は0から始まっているので、
教育も0から始める、
自由だ、子供の居場所が適材に散りばめられている。
これまで北欧や中欧の子供の施設を多くみてきた。
シュタイナー学校もみた。
シュタイナー学校は理念が自由そうでいて固まっている。
「大熊町立学び舎ゆめの森」は拘束されない素朴で素直に柔らかい、自由だ。
子供は笑顔だ、元気が一番。

審査員長:北山 恒 氏
 審査員:西方 里見 氏
 審査員:六本木 久志 氏

「大熊町立学び舎ゆめの森」設計
 株式会社アーキシップスタジオ
 株式会社鈴木弘人設計事務所

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