JIA東北建築賞の現地審査は3月22日から2泊3日で6件だった。
「曲屋 KANEKO」は厩舎である。
プレゼンの写真は、暗い木の小屋組の中に白のプライマリーなボックスが組み込まれ、とても印象的である。広大な牧場の中に築100年越えの大きな大きな曲がり茅葺き屋根の厩舎だった。登録有形文化財である。見る前からその圧倒さを想像していたが、それ以上だった。外観も圧倒的、木造小屋組軸組の内部空間も圧倒的だった。東半分は馬房の厩舎として保存、西半分は事務所として旧厩舎の雰囲気で改修している。2階は減築した残りの小屋裏空間で迫力ある木の小屋組が現れている。価値ある建築を更に美しく仕立てられた保存と再利用は評価される。残念なことは、2階の大きな合掌造りの小屋組の中の美しい白いプラマリーアートは写真のようには見ることができない。
プレゼン時の写真。
古建築とプライマリーアートが美しく調和している。
印象が大きい。
プレゼン時の写真。
一般客は下の写真ように白いボックスからは出れなく、
この美しいアングルは見れない。
勿体無い。