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省エネ義務化 2

理念/研修・鑑賞・スタディ

2022.04.26

省エネ義務化を断熱の仕様レベルから考えた。
義務化のレベルは等級4(平成28年基準)は低すぎる。
この理由は別項で述べる。

6地域で語る。
等級4から等級7まで段階的にグレードアップする。

1.義務化の等級4(平成28年基準)
特別なことをしなくても、
外壁と屋根に高性能16Kグラスウール105mm、アルミ(無断熱)ペアガラスを使用するとUA値0.87で義務基準をクリアする。

これでは低すぎるので仕様を徐々に上げていく。
2.屋根の断熱材をグラスウールの厚さを210mmにグレードアップする。
3.複合サッシペアガラスにグレードアップする。

4.ZEH基準
樹脂サッシペアガラスにグレードアップすることでUA値0.60のZEH基準になる。
更に太陽光発電5.6kwでZEH(ゼロエネルギー住宅)になる。
外壁:グラスウール16K105mm、屋根:グラスウール16K210mm、窓:樹脂サッシペアガラスの仕様は無理がない。
これが最低レベルの義務レベルではないのか。

5.等級6(G2)
ZEH基準をLow-EArトリプルガラスにグレードアップすることでUA値0.46の等級6(G2)になる。
西方設計の普及タイプである。

6.屋根の断熱材をグラスウール20K315mmに、外壁のグラスウール20kにグレードアップする。
屋根の315mmは充填断熱105mm付加断熱210mmの構成である。

7.等級6.5(G2.5)
外壁をグラスウール20K50mmを付加断熱し150mmでグレードアップすることでUA値0.36の等級6.5になる。
更にZEH基準では太陽光発電5.6kwだが太陽光発電4.5kwでZEH(ゼロエネルギー住宅)になる。
外壁も屋根も付加断熱の技術とコストが必要になる。
等級6.5(G2.5)は新たに付け加えた造語である。
等級6(G2)は従来の技術とコストでできるが、
その上の等級7(G3)は技術やコストが急に別次元になってしまうので、
費用対効果のバランスを考えたのが等級6.5(G2.5)である。

8.熱交換換気システムを入れる。
9.外壁の付加断熱を135mmにし合計220mmにグレードアップする。

10.等級7(G3)
高性能木製サッシにグレードアップすることでUA値0.26の等級7になる。
更に太陽光発電3.9kwでZEH(ゼロエネルギー住宅)になる。
高いレベルである。

国の基準やHEAT20では換気を入れていないUA値なので、熱交換換気が評価されていない。
実際の消費エネルギーやQ値には反映されるので8.に入れたが、少なくても5.の次に入れたい。

 
 

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