建築士会雑誌11月号の原稿「郷土史の視点から秋田杉の歴史と木材産業による景観」を書いた。
4,500字の原稿だが9,500字になってしまった。
大幅に削除した。
漏れた資料を記録する。
能代の旧金勇は木材加工関連の迎賓館だった。
登録文化財である。
能代市により保存、利活用されている。
この天神荘は二ツ井の天杉の営林署関連の迎賓館だった。
米代川の雄大な流れの絶景を見ながらのおいしい「きりたんぽ」を食べるのは極上であったと聞かされている。
残念ながら天神荘で「きりたんぽ」を食べたことはなく、心残りである。
今、思いついた。
これからの紅葉の時期に跡地で絶景を見ながら「きりたんぽ」を食べよう。
天神荘は営林署から旧二ツ井町に移管保存され、登録文化財だった。
保存の方向で改修利活用の計画がなされたが、議会に反対され建物が棄却された。
全国で、登録文化財で初めての解体棄却だった。
天神荘の場所は下の写真の左側奥だった。
雄大な米代川の蛇行した川辺に佇んでいた。
そばには仁鮒や阿仁などから伐採された天杉の丸太が積まれた大きな貯木場があった。
そこで筏に組まれ、米代川を下り、能代に運ばれ製材された。
下の建築は「道の駅ふたつい」。
対岸は七座山で、江戸時代のからの留山で、
天杉が保存されている。
旧二ツ井町から委託された、天神荘の実測図面と写真、利活用のための基本実施設計図書が西方設計に保存されています。