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杉需要を新たにつくり出した杉合板割合40% 秋田県

能代木材の歴史

2022.10.16

秋田県立大学付属木材高度加工研究所推進機構の35周年記念会の基調共演が元所長の林教授だった。
その内容の一つが下記である。
秋田県の令和2年の用途別素材生産量(左上の円グラフ 秋田県資料)をみると合板用の割合が40%と多い。
製材用の43%とほぼ同じ量になっている。

この数量の大さは床や屋根などの剛性確保に欠かせないネダレス厚板合板の普及の影響が大きい。
普及の理由は杉板合板が軽いことによる。
厚24mmなどのカラマツや広葉樹厚板合板は重く、現場で2人で運んでいる。
杉厚板合板は軽く、1人で運んでいる。
この作業性の違いは建築生産上大きな利点である。

建築業界では当初に杉は軽く作業性は良いが強度不足ではというのが多かった。
それを実験の繰り返しで強度は十分であることを木高研(秋田県立大学付属木材高度加工研究所)が示した。
この結果を元にネダノンなどの商品名で需要・供給を大きく増した。
木高研と推進機構(財団法人秋田県木材加工推進機構)のこの功労は大きい。
素材生産量・需要の40%を新たに作り出したのだから。


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