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外岡豊先生のLCA、LCCO2のセミナーを聞いて

研修・鑑賞・スタディ

2022.11.08

昨日の7日の夕方に外岡豊先生のLCAのZOOMセミナーを聞いた。
聞いた後に、外岡先生にメールした。
その内容を下記にアップします。

外岡 豊 先生
                        西方設計 西方里見
今夕のLCCAのセミナーを聞きました。
有難うございます。
JIAの知らせで聞けました。
それも5分前に知り、急いでZOOMに入りました。

先生から「エコ住宅の西方さん意見がありますか」と指名され、
即座に返答しましたが、私の方がミュートでした。
残念でした。
メールでお答えします。

私は建築設計の実務家なので、
できる限り簡単に数量を出せるのが良いです。
基本計画の段階でつかみをし、設計に反映したいです。
詳しい根拠や数値はその道のプロに任せたいです。

通常は基本設計の段階で、担当者が熱計算、運用のエネルギー計算、構造計算をしながらデザインと一体に設計を進めています。
運用のエネルギー計算はCO2までします。

建設時、運用、解体、棄却までのLCAを取り入れていきたいです。
設計の実務者なので数値を検討しながら設計を進めたいです。
そのために設計者がつかみが知れ、設計を練りながら固めていくのに簡単な計算方式が希望です。

LCCO2やLCAというと伝統建築の人の声がでかく馴染めていません。
高断熱・高気密住宅は北国では初期段階のエチケットです。
この手法を手に入れたことから、消費エネルギーをH28年基準の1/3から1/4にでき微弱でわがままな自然エネルギーを有効に使え、より有効になるように工夫の連続です。

現在課題にしているのは、冬の日射が極めて少なく寒冷な日本海側の秋田、能代の給湯エネルギーです。
暖冷房や他の消費エネルギーが小さくなったので給湯の一次エネルギー消費量が全体の30%から40%を占めます。
冬に安定した給湯のエネルギーは地中熱ヒートポンプと考えていますが、暖冷房を含んだ全体的なコストが90万円程度のアップですむようになりました。しかし、サンポットが給湯の地中熱ヒートポンプをやめたのでできなくなりました。
その前に地中熱ヒートポンプが数値化され評価がないのが残念です。

国や公的機関が遅いのであれば、私的な評価で良いと思われます。
設計を考えるツールとして欲しいです。

よろしくお願いいたします。

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