梅雨が続く。
能代は豪雨で、各所で不都合が起こっている。
今回はその話ではなく、梅雨時の基礎断熱の床下の湿度環境である。
基礎断熱の床下は黴る、黴びたと良く聞くが、
基礎断熱も床断熱も、
黴るように造れば黴るし、
黴ないように造れば黴ない。
どうして黴ないように考え造らないのだろうか。
パッシブ換気の床下給気は床下の湿度環境では不利になりがちである。
不利にしないためには
①床下がオープンな基礎にする。
内部立ち上がり基礎壁がないワンルームのオープン空間にし、
立ち上がり基礎壁で分断された温度・湿度群をつくらない。
②吸気口を閉じ給気は床上で行う。
③相対湿度が80%以上が持続する場合はエアコンで除湿する。
出力が100Wから250W程度の少ない除湿運転を連続する。
床下エアコンで除湿をすると床下だけではなく家全体が除湿される。
寒く感じたら1日ほど除湿を止め、その後に再度の除湿をする。
その繰り返しである。
梅雨に日射がある場合は少ないが、その時は除湿をしながら日射取得で室温を上げる。
梅雨にベタつきがない居住空間は心地良い。
人だけではなく、革製品の衣服やバックや靴などが黴ない。