高齢者と若者の住宅社会問題
戸建住宅取得費が高くなり地方都市でも世帯年収が700万円以上がないともてなくなった。
土地込みで4500万円を超える。
高齢者は年齢制限で賃貸居住ができなくなった。
この両者の居場所は日本の現在にはない。
これまで中流階級だった人々である。
そこで今回の古いマンションリノベの実例が解決のヒントの一つになる。
古マンションは地方都市の中心市街地にあり築49年。
数年前に外装と共用部分をリノベされ綺麗だ。
歩いて5分前後:市役所 図書館 商店街
歩いて8分前後:市立病院 駅
購入金額280万円+リノベ:1100万円=1400万円
リノベは最少に抑えたが、以下の内容である。
天井・壁・床は全部
断熱内窓
キッチン・浴室・便器・洗面化粧台
暖冷房・給湯・換気設備
購入金額500万円+リノベ:2000万円=2500万円
この金額ならもっとできる。
首都圏では無理な話である。
■設計コンセプト
・木パネルと本棚で仕切るワンルームの住まい
・温水暖房パネルをもちいた全館暖房の住まい
・断熱内窓、断熱ドアで断熱と区画した住まい
・ラバー付フローリングで防音配慮した住まい
・道産トドマツを活かしたナチュラルな住まい
■建築概要 ・完成年度:1975年(築49年)
・構 造:RC造7階建て ・住居面積:54.5m²(16.5坪)
■建築性能
・断熱改修 :床下:SF30mm(外周W900mm)増貼り
:玄関 ~ ホール:壁:高性能GW16k105 mm充填 :断熱戸(ペア硝子)設置 :窓:樹脂内窓 LOW-E ペア硝子設置
・計画換気
:第三種換気:24 時間換気扇(UB)設置
・全館暖房
:追い炊き式暖房給湯ボイラー(エコジョーズ)
:温水パネルヒーター設置
・冷 房:エアコン設置 ・防音性能:ラバー付フローリング(L45)設置
コンクリート部分の熱橋補強。
床、壁、天井。
設計:西方設計
施工:須藤建設